住宅紛争処理センターというのは、次のような目的のために設置された財団法人のことをいいます。

■建設住宅性能評価書が交付された住宅の、建設工事の請負契約や売買契約に関する、紛争の調停等を行う指定住宅紛争処理機関の紛争処理の業務の支援

■住宅購入者等の利益の保護と、住宅に係る紛争の迅速・適正な解決を図ること

なお、住宅紛争処理センターは、全国に1つに限り国土交通大臣が指定したものです。

住宅紛争処理センターに指定されたのは、財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センターです。

従業者証明書というのは、宅地建物取引業の従業者が、その業務に従事するときに携帯する、宅建業者の従業者であることを証する書面のことをいいます。

従業者証明書を携帯するのは、宅地建物の取引に関する事故や紛争が起きた場合に、宅建業者とその事故を引き起こした従業者との雇用関係等が、一般の取引関係者に明らかでないと、たとえ宅建業者の監督不徹底があったとしても、宅建業者自身の責任を追及することができなくなるおそれがあるからです。

よって、宅建業法では、宅建業者は従業者を業務に従事させる場合には、その宅建業者の従業者であることを証する書面を携帯させることにしているのです。

従業者というのは、宅建業者と継続的雇用関係に立っているものだけでなく、宅建業者本人、法人の場合は、代表者、一時的に宅建業者の業務を行う者も含まれます。