固定資産税のうち、土地に関する評価額は、原則として売買価額を基準とすることとされています。

しかしながら、農地については特例が認められているので、大都市とその周辺では、宅地と農地間における税の不均衡が著しくなりました。

そのため昭和46年の地方税法改正の際に、市街化区域内の農地についての宅地並み課税の特例が設けられました。

そして、昭和47年度分から市街化区域内の農地は、その状況が類似する宅地の価格に比準する価格によって評価されています。

生産緑地法によって、30年間の営農継続を条件として「保全すべき農地」として指定された農地は、市街化区域内であっても、農地としての評価額で課税されます。

立退料というのは、借地や借家の明渡しの際に、賃貸人から賃借人に対して支払われる金銭のことをいいます。

立退料というのは、さまざまな理由から支払われていますが、次のようなものが代表的です。

■借家契約の解約申入れ、借地、借家契約の更新拒絶について必要とされる「正当事由」の補完の意味を持つものであるということ。

■所有権※に基づく土地建物の明渡訴訟（紛争）解決のための和解金としての性格を持つものであるということ。

※または契約解除による原状回復請求権

立退料の金額については、いわゆる借換え費用※や営業補償等を勘案して算定されることになりますが、明渡しをするに至った事情等にもよりますので、一般的に金額を示すことは難しいといえます。

※引越し費用、新賃貸借に要する権利金や敷金等です。