資産形成という観点からは、賃貸と持家どちらが有利?
マイホームを持つほうが資産を持つという点では有利と考える人も多いかもしれませんが、そうともいいきれません。
住宅は築年数が長くなるにつれて資産価値は低下しますし、誤った物件選択をしてしまうと、住宅ローンの返済を終えた頃には住めなくなって、再度住宅ローンを組んで、建て替えや買い換えをしなければならないといったことも考えられるからです。
また、一戸建てでしたら土地がありますので、値下がりにもある程度の歩留まりがかかりますが、マンションの場合にはそうもいきません。
ケースによっては分譲時価格の半値以下になることもあるのです。
これとは対照的に、買わないで賃貸を選択した場合には、頭金とするはずのお金を上手く運用すれば着実に資産を増やすことが可能です。
マイホームを購入する人が頭金を1,000万円用意するとして、それを資産運用すると、1%の複利運用では35年後にはおよそ1,417万円に、3%ですとおよそ2,814万円になります。
金利にもよりますが、それ以上も可能かもしれません。
断定することはできませんが、しっかり上手に資産運用できる人であれば、賃貸でも老後の備えは十分可能です。 |