賃貸と持ち家、ランニングコストではどちらが有利?
マイホームを購入する際には、購入時に頭金や諸費用がかかります。
これにさらに、住宅ローン返済額、固定資産税・都市計画税、管理費・修繕積立金などがかかるわけですから、かなりの支出が伴います。
ただし、その後は基本的には住宅ローン返済額と管理費などの関連支出だけになりますので、たとえ管理費などが若干上がっても支出額にそれほど影響はありません。
しかも、一般的にローン返済が終わったその後は、年間30万円程度の支出ですみそうですから、これでしたら年金収入のみになったとしても十分に支払っていけそうな金額です。
これに対して賃貸住宅の場合には、まず若干の家賃の上昇を考える必要があります。また、更新料、引越の際には仲介手数料、敷金、礼金、引越し費用などもかかります。
仮に子供が独立して一回り小さな賃貸住宅に移ったとしても、リタイヤ後も年間100万円以上の負担は覚悟したほうがよさそうです。
賃貸と持ち家も、現役時代は年間のランニングコストはそれほど変わりませんが、リタイア後には持ち家のほうが有利になるといえそうです。
しかしながら、それには、購入した物件が40年後、50年後も同じように住み続けられるということが条件になります。
最近では100年住宅を標榜する物件も増えてきましたし、マンションでも修繕積立金でかなりの部分が補えるかもしれませんが、一戸建ての場合はそうもいかないかもしれません。
一戸建ての場合は、基本的に自分で費用を蓄えてリフォームや建て替えをする必要に迫られるかもしれないからです。
リタイヤ後まで考慮すると、ランニングコストという面からは持ち家が有利といえそうですが、それについても最終的には物件の維持管理状況に大きく左右されるといえそうです。
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