マンションのモデルルームで確認すべきポイントは?
マンションの構造についての判断というのは専門家でも難しいものですが、その物件のよしあしというのはモデルルームの様々なところに表れていますので、以下のようなポイントについては必ず確認するようにしたいところです。
自分で確認するのが難しいところは販売員などに尋ねるなどしてしっかりチェックしておきましょう。
■外廊下の外部階段
外廊下の外部階段が鉄筋コンクリート造であるかどうか確認します。鉄骨製というのは見た目はきれいなのですが、必ずサビが生じますのでメンテナンス費用がかかります。
■住戸の外壁
住戸の外壁がすべてダブル配管であるか確認します。つまり、鉄筋を2列配置するダブル配管がすべての外壁(妻側、バルコニー側、外廊下側)で採用されているかどうかを確認します。ただし、60m以上の超高層マンションを除きます。
■竪排水管の鉄管
竪排水管は鋳物の鉄管(鋳鉄管)であることを確認します。鋳鉄管はメンテナンスがしやすいです。耐火被覆二層管や塩ビライニング鋼管ですと水の流れる音が漏れやすいです。
■間仕切り壁の厚さ
間仕切り壁(ブラスターボード)の厚さが12.5mm以上あること、天井、床下のコンクリートスラブに間仕切り壁が届いていること(壁勝ち工法)を確認します。ブラスター(石膏)ボードが9.5mmのものですと遮音性や耐衝撃性に問題があります。
■二重床、二重天井
二重床、二重天井であることを確認します。どちらも遮音性に問題があります。また、直床はリフォームの際、水回りが動かせませんし、直天井は照明器具の位置が動かせません。
■戸当たり
戸当たりは床付け型で、引っ掛け金具があることを確認します。扉を固定できない戸当たりはあまりよくありません。
■キッチン(天板)の幅
キッチン(天板)の幅が2.4m以上あるかどうかを確認します。2.4m以上あればシンク脇に25cmほどスペースが取れますので、水切りかごなどが置けて便利です。
■押し入れのすき間
押し入れの中段の奥にすき間があるかどうか確認します。中段の棚の奥にすき間が設けられていると、押し入れの通気性が確保できます。
■窓の額縁
窓に額縁がついていることを確認します。額縁というのは、窓などの上枠・たて枠に取りつける化粧枠のことです。
額縁のないクロス仕上げですと、開閉の際にクロスがすり切れて、汚れやすく傷みやすくなります。
■玄関扉と窓の高さ
玄関扉と窓の高さが2m以上あるかどうかをチェックします。玄関や窓の高さというのは日々の快適さに大きく影響を与えますので重要です。ちなみに、窓の高さのチェックですが、LD以外は梁の関係で上端を高くできないので、LD以外で行うようにします。 |